ビットコイン:金融業界への浸透が進むビットコイン

仮想通貨が誕生して10年あまりが過ぎた。当初はうさんくさい物として大手金融機関には敬遠されていた仮想通貨だが、2017年を転機としてビットコインを初め仮想通貨は金融業界でどんどん浸透してきている。

大手も仮想通貨業に参入

世界で最初の仮想通貨であるビットコインの流通が始まったのは2009年と言われる。当初は一部のマニアだけが扱っている存在だった仮想通貨だが、2017年に価格が高騰すると知名度も飛躍的に上昇。この頃から金融機関を含む大手企業も次々と仮想通貨事業に参入していった。

2018年1月にネムの大量流出事件があった仮想通貨取引所のコインチェックは、その後ネット証券大手のマネックスグループに買収された。また同じネット証券大手のSBIも仮想通貨取引所業務を開始したし、FXなどを行うDMMも仮想通貨事業に参入した。

2017年以前は大手企業はあまり参入しなかったが、2017年の価格高騰で仮想通貨事業が利益になるとわかると同時に、規制が厳しくなり中小では政府が要求するセキュリティレベルを維持するのが難しくなった。

海外ではカストディ業務も

日本ではまだなじみのない言葉だが、仮想通貨のカストディ業務に海外では大手金融機関が参入している。カストディとは「保管」という意味で、文字通り仮想通貨を顧客から預かり管理する業務。

アメリカのフィデリティ・インベストメンツは、最近になってビットコインを中心とした仮想通貨のカストディ業務を開始。同社のジョンソンCEOは2020年12月にカストディ業務は「信じられないほどの成功を収めた」と発言した。

仮想通貨で入出金ができるFX業者

そして日本のマネックスやSBIのように傘下に仮想通貨取引所を持つビジネスモデルから一歩進み、仮想通貨の入出金ができるFX業者も出てきている。海外FX業者のeasyMarketsは以前から多くの仮想通貨を取り扱っているが、最近になってビットコインでの入出金受け付けを開始した。

ビットコインでの入出金を使えば、他の仮想通貨取引所でビットコインを買い利益が出たら、それを円などに変換せずにそのまま入金。そして他の金融商品に投資ができる。円に替えないために課税も発生しない。

 

今後も高まる仮想通貨の地位

日本は金融業界に対する規制が厳しいので、海外に比べると仮想通貨が金融業界に浸透していくスピードはやや遅い。しかし三菱UFJフィナンシャル・グループも独自の仮想通貨「MUFGコイン」を開発しているように、仮想通貨は確実に普及しつつある。

引用:https://pixabay.com/photos/bitcoin-money-decentralized-2007912/